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「環境対策を含めた総合安全保障を」

=小池ゆりこ元環境大臣が講演=

『環境への取り組みと人類の平和』

主催/人類愛善会・人類愛善会口丹波協議会
愛善歌   講演会の前にさわやかな歌声で愛善歌を披露する合唱団・チエーロの皆さん。チエーロは国際共通語エスペラントで「天国」を意味する言葉。文字通り天国的なハーモニーが会場にあふれた

 人類愛善会と人類愛善会口丹波協議会主催の環境・平和講演会『環境への取り組みと人類の平和』(講師=小池ゆりこ元環境大臣)が、3月2日午後、亀岡市の亀岡会館ホールで開かれた。

 開会に先立ち、全国の人類愛善会員らで構成する合唱団・チエーロが、愛善歌「陽光」と「愛善世界」を披露。場内はさわやかな空気に包まれた。総本部には数日前から市民からの問い合わせが相次いでいたが、700席の会場は満員となった。

 小池ゆりこ元環境大臣

開会あいさつした島本邦彦人類愛善会会長は、 出口王仁三郎初代総裁と出口直日三代総裁の言葉を紹介しながら、「人類愛善精神に照らした、人を思いやる、つつましい暮らしのあり方こそ、現在の危機的な社会に生きる私たちに必要です」と訴えた。

 小池さんはこれまで環境大臣、防衛大臣をはじめ、沖縄及び北方対策担当大臣などを歴任。豊富な体験を元に、「国の安全保障は防衛省と外務省だけでは担えません。危機の原因が国際金融、食糧輸入、新たな感染症など複雑、多様化しており、各省庁が横断的に協力した、総合的、全体的な対応が求められています」と、危機の変化に対応しきれていない政府の現状を指摘した。

また、安全保障に対する世界的な意識変化を象徴する出来事として、国連の安全保障理事会が、地球の温暖化や気候変動を安全保障という観点でとらえるようになっていることをあげた。

 そして、〝環境力〟という言葉で日本の潜在力を評価。「『もったいない』という言葉に代表される日本の伝統的な環境力と、現代の技術が持つ先進的な環境力を世界に伝えていくべき。現在の石油高は困難だが、社会を変える絶好のチャンス。70年代の2度の石油ショックが日本のハイブリッド車、ソーラー発電の研究を一気に加速させたように、新たな技術開発を加速させるチャンスに転換できる」と述べた。

 一方で、世界的なバイオエタノールブームに疑問を投げかけ、「今後、急激な世界の人口増大に見合う食糧が必要な中で、本来の食糧をバイオエタノール原料にするのは問題。原料栽培の畑を増やすことで森林破壊や水資源の浪費も進む。国際的なルール作りが必要です」と指摘。

 「人口、エネルギー、食糧、地球温暖化を含めた気候変動の4つを柱に世の中を見直していくことが、世界平和につながっていく。あらゆる方向から見て、国家として十年後、二十年後、そして今世紀末までに何をなすべきか、国民の同意を得ながら決めていく。それが政治の責任。環境問題はこれからが勝負。いっしょにがんばっていきましょう」と呼びかけた。

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