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伝えよう本当の愛を!『脳死は人の死ではありません』

一人でも多くの人にノン・ドナーカードを

6・7月に全国一斉の街頭活動
生命倫理研修会も好評開催中
 改定臓器移植法が今年7月17日に施行される予定だ。同法は「脳死は一律に人の死」との前提で、本人の生前の意思表示がなくても、家族の承諾だけで脳死状態での臓器提供を可能とし、従来は許されなかった15歳以下の子供の臓器提供も可能とした。安易に〝脳死は人の死〟とする風潮は、生命を軽視し、人体を資源化する流れを更にエスカレートさせる(「主張」欄参照)。これに対し人類愛善会はノン・ドナーカードの普及を通し、「脳死は人の死ではない」ことを改めて社会に知らせ、危険な流れに歯止めをかけていく。6月・7月には全国でカード配布の街頭活動を展開する予定だ。
開会式
今夏、改定臓器移植法が施行されると、「臓器提供しない」意思を明示するノン・ドナーカードを持つ意味は益々大きくなる。
写真は人類愛善会神戸協議会が生命倫理研修会の後に実施した、ノン・ドナーカードとチラシの街頭配布活動(今年3月7日、神戸電鉄湊川駅前で)

 全国一斉のノン・ドナーカード配布街頭活動は、改定臓器移植法施行日の7月17日(土)を中心に、6月、7月中で可能な日を各協議会で選んで行う。
 これに先立ち、脳死臓器移植の何が問題なのかを改めて学ぶ「生命倫理研修会」が、各地で始まった。
 人類愛善会は1999年5月から1年間、全国で脳死臓器移植反対の街頭署名活動を行い、87万人余の署名を厚生省(当時)に提出した。
 しかし、当時の活動から10年が経過した今、その頃子供だった世代が大人になり、また、脳死臓器移植のどこが問題なのかまだよくわからないという人もいる。さらに、この問題を取り巻く状況も大きく変化している。そこで、街頭活動に向かう前に、もう一度、愛善会員自身が理解を徹底しておこうと、全国の協議会で脳死問題をテーマにした「生命倫理研修会」の開催が進められている。

ノンドナーカード立て

 研修会は『長期脳死 有里と生きた一年九カ月』(岩波書店)の著者・中村暁美さんを講師に招き、あるいは中村さんのスピーチや有里ちゃんの生前の様子、脳死状態から蘇生したアメリカ青年の資料を収めたDVDを使って開かれ、大変好評だ。
  はりま協議会志方分会は2月26日、田中雅道人類愛善会国際部長を講師に、加古川市内の公民館で開催。一般参加者6人を含む15人が受講した。DVD上映の後、新版のノン・ドナーカードの説明チラシを材料に学習。参加者からは「臓器提供は愛の行為だと思っていたが、深く考えさせられた」などの感想が聞かれた。
 東京協議会は2月27日、中村暁美さんを講師に開催。60人が参加。涙を流しながら聞く人も多く、「何が問題かよくわかった。ノンドナーカードの普及活動を進めよう」など、前向きの意見が出された。

はりま協議会
はりま協議会志方分会の研修会(2月26日)
東京
中村暁美さんを講師に迎えた
東京協議会の研修会(2月27日)
奈良協議会
奈良協議会の研修会
(2月28日)

奈良協議会は2月28日、松本公夫人類愛善会編集部主事を講師に大本奈良岡の家別院で開催し、58人が参加。「中村さんの母親としての強い愛に感銘した。地道に粘り強く、問題を訴えていきたい」「実際に自分の親族にも脳死患者がいる。わが子を助けるために他の子の命を奪うのは、人道に外れた最も恐ろしい利己的な考えだと思う」などの感想を残した。
 神戸協議会は3月7日に開催。山下昌隆協議会事務局長が脳死臓器移植について講話し、研修用DVDを上映。その後、神戸電鉄湊川駅、東山商店街周辺でノンドナーカード・説明チラシ、4月に「脳死は人の死ではありません」をテーマに開催する対外講座の案内チラシをセットにし、一般市民に約1800部配布した。

『長期脳死』百冊を販売
  東京協の女性会員ら

2月14日、『長期脳死』の著者・中村暁美さんが人類愛善会東京本部(台東区池之端)を訪問し、大本本部・東光苑月次祭後にあいさつ。東京協議会の女性愛善会員らは、参拝者に同書を百冊販売し、脳死問題への理解を訴えた。

中村さんと
中村さんを囲んで(2月14日、東京本部)

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